フォグエンジニア 霧のいけうち

いけうちの紹介

スプレーノズルとソリューション事業

いけうちは大別するとノズル全般の提案販売を行うスプレーノズル事業と、スプレーノズルから発生する霧の特性を利用して現場の課題解決を行うソリューション事業の2本の柱で運営されています。

『ノズル事業部』では1流体ノズル・2流体ノズル・エアーノズルなどスプレーノズル全般を扱い、生産設備や環境装置含めさまざまな業界の要望に対応しています。

またソリューション事業はより専門性の高い『空調事業部』『冷却事業部』『環境事業部』『アグロ事業部』の4つの部署で構成されます。スプレーノズルから発生する霧をコア技術としてそれぞれ独自のエンジニアリング事業を展開しており、国内外でも独自性の高い活動を行っています。

主な取引先 【エレクトロニクス】
ソニー、パナソニック、富士通、日本電気、東芝、大日本スクリーン製造、東京エレクトロンなど

【鉄鋼】
新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所、スチールプランテックなど

【環境対策】
荏原製作所、クボタ、三菱重工業、川崎重工業、千代田化工建設、IHI、日立造船など

【空調加湿】
トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、日立製作所、パナソニック、シャープ、大日本印刷、凸版印刷、ホクトなど

ノズル事業部

『ノズル事業部』では業界、工程、目的ごとに最適なスプレーノズルを選定し提供するという事業を行っています。

1961年に世界初となるセラミックチップ入りスプレーノズルを開発した後、鉄鋼業界、車輛業界、製紙業界、印刷業界、エレクトロニクス業界、産廃処理業界、食品業界、農畜産業界、医療業界、レジャー業界など、あらゆる業界で必要とされるスプレーノズルを提供してきました。

当社のスプレーノズルは業界で唯一“精度保証”を付けて提供されています※。“精度保証”とはスプレーノズル使用時に、ノズルから出る水量の公差が±5%以内である“噴霧流量の保証”、ノズルから出る水の広がり角度の公差が±5°以内である“噴霧角度の保証”、ノズルから出る水の射角の公差が心ブレ3°以内である“射角の保証”の3つの保証のことで、お客さまがスプレーノズルを利用する際に規定の性能が出ることを保証するものです。

※噴霧流量・噴霧角度の保証は扇形・円錐ノズルに、噴霧流量・射角の保証は直進ノズルに対する物です。
エアーノズルにおけるエアー消費量(噴霧流量)は参考値であるため保証は行っておりません。

当社は創業以来高品質にこだわり、従来欧米企業が独占していたスプレーノズルシェアの牙城を切り崩し、続々とメイドインジャパンの新製品を開発することで国内No1シェアを獲得するに至りました。

空調事業部

『空調事業部』では工場内の湿度を最適な状態に保つという事業を行っています。1993年に加湿業を開始、それまではいくら高性能な加湿器を作ってもお客様はそれだけでは満足されず、当社では加湿器ではなく”湿度”効果を提供することを第一に掲げました。それによりお客様から高い評価を頂き、以来ドライフォグ加湿器を用いた水加湿方式の加湿手法において業界をリードし続け、洗練されたシステムは加湿性能だけでなく省エネ性にも優れる稀有なものとなりました。

近年の主な納入先はエレクトロニクス業界、製紙業界、印刷業界、車輛業界などです。エレクトロニクス業界では電子機器の組み付け時などに湿度を保つことで静電気の発生を予防、静電破壊を防ぎます。また製紙業界ではカールや断紙を予防し、印刷業界では色ズレや見当ズレを予防、車輛業界では塗装時にほこりなどの浮遊異物を鎮塵することで不良を予防するなど、湿度最適化により不具合の発生しない環境構築を行っています。

冷却事業部

『冷却事業部』では金属や樹脂などの固体の冷却、工場などから排出されるガスを、高温状態から一定の温度まで低下させるという気体の冷却システム事業などを行っています。2000年に事業を開始、それまで工場などでの冷却は自然放冷、空冷(ファンの風による冷却)、散水(冷却対象に水をかけて冷却する)、水冷(水中に冷却対象を浸けて冷却する)といった手法が一般的でしたが、さまざまな性質の霧を使うことで冷却速度を高め、冷却対象に温度ムラが出ず、後工程に水滴を持ち込まず、非常に優れた節水を実現するなど、冷却手法そのものに大きな変化を起こしています。

また、最も社会的意義の高い物が、2011年の東日本大震災後全国の電力会社に普及した吸気冷却システムです。震災後原発が停止し電力の供給が危ぶまれる中、夏季の暑さで発電能力が低下するガスタービンの吸い込み空気(吸気)を冷却することにより、発電能力を回復(3~4%)させることに成功しました。現在では全国の発電設備で当社製品が利用されており、今後海外への展開を積極的に行っていきます。

環境事業部

『環境事業部』は大規模空間(工場内、街頭、グラウンドなど)での熱中症対策と粉塵対策、学校や病院内の乾燥対策を行う事業部です。2006年の設立後、ヒートアイランド対策としていち早く霧の気化熱を利用した屋外冷房システム(涼霧システム)を開発、冷房することが難しい屋外空間を3~5℃低下させ、夏季の熱中症対策を大規模かつ安価に実現できるようにしました。現在では都市部のいたるところで見かけることができるほど一般的なシステムとなっています。

このシステムを大空間の工場用にアレンジしたものが、現在日本だけでなく遠く中東地域でも好評を得ています。夏季の工場内は温室のように熱だまりとなり、クーラーなどはコスト的に利用が出来ませんでしたが、当社の大空間冷房システム(大型フォグファン/ミストファン)は霧の気化熱を利用することで非常に安価、かつ設備や床、製造製品、人などを濡らすことなく温度のみ低下させることが可能です。そのため工場勤務者の暑さ緩和、熱中症対策として導入することができます。

またこの冷房に利用した霧を学校や病院などの乾燥対策としても利用することで、導入後の施設では冬季の乾燥によるインフルエンザウイルスなどの集団感染が発生していないなど、確かな効果が表れています。

アグロ事業部

『アグロ事業部』では霧による栽培方法の開発と栽培した作物の販売、ハウス内の温湿度管理システム開発を行っている事業部です。

2011年に事業を開始し、神戸市・神戸大学とともに世界初となる霧を利用した栽培方法AgroAKI®を開発しました。マスメディアに数多く取り上げられるなど大きな反響がありましたが、実用化のためには収量・生産安定性・導入コストなど多くのハードルがあり、そのため2012年に兵庫県西脇市に試験農場(鹿野農場)を開設して営農と研究開発を開始し、2015年に後継としてIKEUCHIPonics®を開発しました。

IKEUCHIPonics®は液肥を微細な霧状にして、空中に固定した作物の根に直接噴霧し吸収させる栽培方法で、従来の栽培方法(水耕・土耕・ロックウール)のように媒体を介する必要がないという特長があります。液肥を作るための最低限の水量を確保することで砂漠地帯でも簡単に栽培を行うことが可能です。このIKEUCHIPonics®の国内外への普及を事業部の大きな柱とし、また試験農場で育てた作物を『霧で育てた美味しいトマト』ブランドなどとしてデパートやスーパー、道の駅などの直販所に販売しています。

事業部のもう一つの柱としてハウス内の温湿度管理システムがあり、霧を利用したこのシステムは夏季にはハウス内を気化熱により冷房し、冬季には霧によって湿度を上昇させることで、従来その季節での栽培が困難だった作物の栽培を可能にします。

アグロ事業部では、これらの事業内容を国内だけでなく今後ヨーロッパや中東などに展開していきます。

今後の展望

当社は現在業界国内No1シェアを持っています。製品レベルは世界的にもトップレベルであり、更に他の企業にはない"精度保証"という独自サービス、専門の事業部による"ソリューション事業"という大きなUSPを持ちます。また国内に8カ所の営業拠点と2カ所の製造工場、国外に7カ所の営業拠点と2カ所の製造工場を持ち、これらの営業拠点と製造工場の連携を強くし、更に新たな拠点を開設することで世界でのシェア拡大を推進していきます。